自分の身は自分で守る

独りごと

女性の6割は貧血もちだという。私もそうなのだが「貧血」と言うと不思議がられることもなく「そうなんだ」とか「私も」とかという返答しかない。

しかし貧血を甘くみて怖くなった体験を紹介します。

1月半ばの午後3時、自転車を5分ほどこいで図書館に向かいました。

図書館で予約本を受け取っているとき、目の前がチカチカ。これはやばい、貧血だ。倒れるかもと思い、駐輪場の植え込みに座って少し休む。落ち着いたところで自転車に乗り、自宅に向かいました。

しかし数分後、激しい息切れ、息苦しさ、チカチカ。

自転車から降りて肩で息をする。苦しくて、動けなくて、その場で座り込んでしまった。自転車はなんとかスタンドを立ててとめられた。

動けない、手がしびれている。

時は1月半ば。寒いんだけど暑い。上着を脱いで、ゆっくり呼吸をしようとがんばってみる。

しかし息苦しい、苦しい。ちゃんと呼吸できない。

この場所で座り込んでいても、よそのうちの前だから少し場所を移動して休もうと思い、立ち上がった瞬間、目の前が暗くなった。

ここから記憶があんまりない。

気付いて目にしたのは、倒れた自分の自転車、車道にはみ出した借りた本とかばん、脱いでかごにいれた上着がちらばっていた。

そしてへたりこんでいる自分。

あれ?どうなった?手がすんごいしびれている。

体が動かないが、歩道の真ん中でじゃまになると思い、倒れている自転車をなんとか立たせようとする。

自転車をつかんではガシャンと何度も倒しながらなんとか立たせて、荷物をかごに戻した。そこでまた歩道にへたりこむ。

家まであと数百メートル。でも動けない。
ずっと息苦しい、しびれている。
変な汗をかいている。

動いたらまた倒れそうなので、しばらく地べたに座る。体育座り。
自転車と自分で歩道をふさいでしまっていて申し訳ないが動けないので、怒られたらなんとか動こうと思った。

呼吸が少し落ち着いてきて、ようやく周りがみえるようになってきた。

ここは住宅街。近くに公園があり、塾がある。公園を通り過ぎたところで動けなくなったと分かった。

時間は午後3時くらいか。

そしてようやく気付く。

「通行人、けっこういるやん」

帰宅途中の中学生
遊びに行くであろう小学生
自転車のおばちゃん
玄関先で話し込むお母さん
そして道路の反対側で工事をするおじさんたち

私が座っている道路は、片側一車線の広めの道路。両側に歩道がある。

あれ?だれにも気づかれない私。
気を失っていたであろうときも気付かれなかったと推測。

肩で呼吸をする私の前を通り過ぎていった通行人は、変なものを見るかのように通り過ぎていった。
というか存在にすら気付いてない人も多かった。

ここで勝手に悟る。
ここで意識を失おうが、倒れようが、だれも助けてくれない。
だからなんとかうちに帰らなければ。

ここで流れ続けていた涙と鼻水に気付いてふき取る。ティッシュを持っていてよかった。

どれくらい休んでいたのかは分からない。手のしびれと呼吸が落ち着いたところで、ゆっくりと立ち上がる。

よかった、大丈夫そう。動ける。

自転車には乗らず、自転車を押してゆっくりと歩き始めた。

一歩ではなく半歩で。
ゆっくりゆっくりと。このペースなら大丈夫。

体力がないことは分かっている。

子どもたちが小さいときは自転車で送り迎えをして
さらに職場まで20分くらい自転車をめっちゃこいで通勤していたのだ。

それがこのざまである。

体力がないことと、貧血で酸素がまわらなかったのか。

チカチカするとか息苦しいとかの症状はこれまであったけど、これほどの症状は今回が初めて。

この経験で得た教訓
自分の限界を知ること
やばそうなら無理して進まない
自分の身は自分で守るしかない

貧血の薬は以前飲んでいたことがあるが、やめると元通りなので、いつのまにかやめてしまった。気持ち悪くなるしね。

それとすごく自分勝手で自分本位だけど、誰も助けてくれなかったな。これけっこうショック。世間は冷たいのだ。

帰宅して、貧血について調べてみると、手足のしびれも貧血の症状のひとつ。吐き気とか。動けなくてうずくまることも貧血もちの人にはよくあることみたい。

それと、貧血の症状が出ているときは水分補給は控えたほうがよさそう。

呼吸しているのに、ずっと苦しい
目の前がまっくらになる
動けない

こわいと感じた体験でした。