梅をもらって困っていませんか?ほしいわけではないけど、断り切れずもらってしまった!どうしようか。梅はさらに加工が必要で、食べるのに手間がかかりますよね。
もらった梅は無駄にしたくないけど、加工するのも面倒って思いますか?
大丈夫です。梅シロップなら初めてでも簡単にできます。私は完全に初めてでしたがうまくできました!
この記事では頂いた梅を使い、梅シロップづくりに初挑戦した体験を紹介します。
2キロの完熟梅をいただき、すべてシロップにしました。
失敗せず完成するまでの過程で出た疑問点などを調べました。
- 茶色い斑点がある梅は大丈夫か?
- 完熟梅でもシロップはできるの?
- 瓶の消毒は絶対必要?
- 梅が茶色くなってきたけど大丈夫?
- これってカビ??
- 炭酸みたいに泡が出てきたけど?
- 何日で完成するの?
この記事を読めばこれらの疑問がサクッと解決できますよ。
最初に作り方を紹介します。簡単です。
梅シロップの作り方は簡単3ステップ

- 梅を洗い、ペーパーで水分を拭き取りながらヘタを竹串で取る
- 保存瓶を消毒
- 梅と氷砂糖を交互に瓶に入れる
これで冷暗所に2週間程度放置するだけです。簡単ですね。
用意するものは3つです。
用意するもの
✔ 青梅Lサイズ以上 1㎏(800~900円くらい)完熟梅でも可
✔ 氷砂糖 1㎏(700~800円)
✔ 保存瓶 梅1㎏に対して2リットルの瓶(1,000円~)
その他 竹串、清潔な布巾またはキッチンペーパー、ボウル・ざる、バット
ボウル、ざる、バットは梅を洗い、少し広げて乾燥させるために使いました。
さらにレードルがあれば便利です。シロップをすくう小さいお玉みたいなやつです。100均にも売っています。
我が家は無印の瓶を購入しました。(数年間、梅酒と梅干しを作ったときに購入したものです)2リットルと1リットルの瓶です。
見た目は大事ですね。赤いフタの瓶は抵抗がありました。形から入ると気分が上がります!
梅1キロなら、瓶は2リットルのものが必要です。しかし私は梅が2キロあるのに、トータル3リットルの瓶では絶対無理だと思いつつ、タッパーとかで代用しました。
タッパーはダイソーのガラス容器です。大中小の「小」以外は100円ではないものです。密閉はできないタッパーですが、ガラス容器の方が中身が見えるから使用しました。

本来は4リットルの瓶で作るべきなのですが、入れてしまったものはしょうがない。。うまくいくようにお祈りしました。(してない)
この仕込む段階でいくつかの疑問が出てきたため、調べたことを紹介します。
梅を付け込む工程でよくある疑問
- 梅に茶色い点々がついているけど大丈夫?
- スーパーに売っている梅はもちろん農薬がたっぷり使われているため、キレイです。私が頂いた梅は庭にある梅の木なので、茶色い斑点があります。
斑点の原因は「病気」です。カビの一種です。梅には当たり前にできるもので、食べても害はありません。あまりにも全体に斑点が付いていたり、柔らかすぎるものはやめましょう。
- 青梅ではなく完熟梅でもできる?
- できます。
青梅を使う場合はあく抜きが必要です。固くて青い梅の場合です。ボールに水と梅を入れ、2~4時間放置します。
- 梅の水分を拭き取るのはキッチンペーパーでも大丈夫?
- 大丈夫です。私はキッチンペーパーで拭き取りました。水分が取れれば大丈夫です。
- 保存瓶の消毒は必要?
- 必要です。消毒をした方が安心です。
以前梅酒と梅干を作ったときは瓶をグツグツ煮たり、熱湯を瓶に入れて内側を消毒するように回しました。しかし、今回はアルコールを瓶にシュッシュとして、キッチンペーパーで拭きました。今のご時世、高濃度のアルコール消毒スプレーを持っていたから利用しました。お湯は面倒だったからです。
消毒は絶対ではないと思います。周りの梅愛好家に聞いたところ、きれいに洗ってきれいな布巾でふくだけどか、洗うだけとかの人もいました。
たとえ、消毒したとしても完全に無菌状態にはできません。
- 氷砂糖じゃないとダメ?
- 他のさらさらの砂糖でもできますが、瓶の底にたまります。また、氷砂糖の方が純度が高く(混じりっけなし)きれいに仕上がります。梅の風味を楽しみたいなら氷砂糖を使いましょう。
梅を漬けて一週間が経過し、変化が見られました。
これって大丈夫?梅を漬け込んで1週間後

1週間後、シロップがかなり上がってきました。
かさが減ってきたので、ダイソーのガラス容器にいれた梅を保存瓶に移し替えました。シロップがあふれないか心配です。
- 梅が茶色くなってきたけど大丈夫?
- 大丈夫です。梅が熟しているためです。また、梅と砂糖がもつ成分によって化学反応が起き、茶色くなります。梅シロップができあがる段階で必ず茶色くなりますから、安心してください。茶色くしわしわになってきたら、梅のエキスが出ている証拠なので、成功していますよ。
- 氷砂糖が溶けてないけど?
- 1週間~10日くらいでは溶け切りません。2週間くらい様子を見ましょう。1日数回、瓶をゆすったり回したりしてください。
- これってカビ??
- 「梅シロップ カビ」で画像検索してみてください。見た目で判断できます。青カビの場合は処分しましょう。匂いが梅の香りがしません。白カビであればカビてる部分を捨てて、シロップを煮詰めます。詳細はこちら→グルメノート
高温の場所に置いておくとカビやすいです。
もし、シロップがにごっていたら、、失敗です。
漬けて2週間経ちました。いよいよ完成間近ですシロップもほんのり色づいてきました。
白い泡が出てきた!梅を漬け込んで2週間後

いい感じに見えますが、、上の方に白い泡が出ています。発泡しております。
氷砂糖は溶けきっていません。
そろりフタを開けてみると、なんと!!シュワシュワと泡が出てきました。炭酸じゃないか!

発泡の原因は発酵しているからです。匂いは梅の香りとアルコールっぽい香りがしました。
泡が出る原因は主に3つあります。
- 梅が完熟している
- 瓶をゆすっていない
- 暑いところに置いておいた
1日数回、瓶をゆすって溶かすようにしました。
砂糖が少ない場合もあります。もともと梅の量も体重計で測っており、砂糖の量も適当に入れたのでしょうがないです。(スボラ全開)
瓶は廊下に置いておいたのですが、北側の日が全く当たらない場所に移動させました。
この日辺りから、日中35度を超える日が続く予報だったので、漬け込みはここまでにしました。
いよいよ最後の仕上げです。
シロップを加熱して完成
シロップは加熱処理が必要です。鍋に移して煮るのです。
保存瓶は消毒したとはいえ、無菌状態ではないからです。
仕込んで2週間後、梅を取り出し、シロップを鍋に移して加熱しました。弱火で15分、沸騰させないように、アクをとりながら加熱しました。
鍋に移し替えると2.8リットル入る鍋に一杯になりました。
アク、すごい出ますよ↓。お玉ですくいながら弱火で15分くらい煮ました。

ある程度冷ましてから瓶に戻して、冷蔵庫に入れて完成です。瓶は他にないので元の瓶に戻しました。

実際はこの写真よりもう少し色が濃いです。
2.5リットルくらいのシロップの量になりましたね。すごい量です。(飲み切れるのか汗)
これで完成です!!
- 何日付け込んでおくの?
- 1週間~10日、2~3週間と情報にわりとばらつきがありました。完熟梅なら2週間くらいの方がいいと私は判断しました。梅がかなりシワシワで茶色くなってきたからです。気温が35度を超える日もあり、心配になって2週間で梅を取り出しました。
- 梅は捨てるの?
- 梅は取り出して処分しました。私の梅はしわくちゃのものもあれば水分を含んで膨らんでしまっているものもあります。キレイな青梅であれば梅ジャムにできます。
- 加熱する必要はあるの?
- 加熱したほうがよいです。瓶は消毒したとはいえ、無菌状態ではないからです。保存料などもちろん何もないので加熱したほうが安心です。
- 保存期間はどのくらい?
- いろんなサイトで確認しましたが、これも人によってそれぞれでした。加熱して冷蔵保存でも3ヶ月や、1年など発信者によって異なります。
「常温で3ヶ月」「加熱して冷蔵庫で1年保存」を信じて、私は冷蔵保存しています。
3ヶ月で飲み切ることを思えば、梅は1キロでちょうどいいと思います。夏場に冷蔵庫を占領してしまうことになりますからね。
失敗しない完熟梅のシロップの作り方

- 仕込む前に、保存瓶を消毒、梅の水分をしっかり拭き取る
- 瓶をゆすって氷砂糖を溶かす
- 泡の原因は梅の発酵によるのもの
我が家は炭酸水を常備しております。梅シロップを炭酸水で割ると、ピーチジュースのような甘い炭酸ジュースになり、とってもおいしかったです。またかき氷シロップとしても使っています。
また、結構シロップをいれても(レードル1杯分)あんまりあまくないので、けっこう多めに入れています。そう思うと、市販の炭酸ジュースってめっちゃ砂糖入ってるんだなと思いました。
初挑戦でも梅シロップは簡単にできましたよ。
理由は「浸透圧」です。氷砂糖がゆっくりじわじわ溶けることで、砂糖の浸透圧により梅エキスが引き出され、またそのエキスによって砂糖が溶けていくからです。(浸透圧とは、濃度を一定に保つために水分の濃い側から薄い側に移動する圧力のことです 参考:パールーエース)