【フリーランス・個人事業主】断り上手になるには

仕事

ありがたいことにお仕事の依頼をいただきとてもうれしい気持ちです。でも、自分ですべてこなすことができず断りたい。でも断り方が分からない。

角が立つような言い方はしたくないし、断ることで生じる罪悪感もなんとかしたい。

この記事は、フリーランスで仕事を断る時の例文やコツを紹介します。私はライターおよび動画編集の仕事をしているため、ディレクターさんに断るときを例にします。

相手に申し訳ないから…断りづらいと考えていませんか?

実はその考え方、自意識過剰ですよ。

私は色々な記事を読んで、情報を組み合わせ、自分にとっての答えを見つけました。あなたが求める答えのヒントになればうれしいです。

断るきっかけ

ここは断りたいと思うまでの経緯ですので(超絶自分語り)具体例とコツをすぐ知りたい方は次の章まで飛んでください。

ご依頼いただいた仕事をすべて引き受けていまい、時間と労力の配分ができず「終わらねぇ」「なんでこんな目に…」と自分で自分の首をしめても、はいつくばって仕事するみたいな状態。

仕事がなくなってしまうのもこわいが、いっぱいいっぱいになって余裕がなくなるのもこわい。

初心者は一杯になるほど受けた方がいいとは聞きますが、実際、依頼は断らずすべて引き受けていたらまじでパンクしました。

日中はもちろん、連日夜中まで作業するが、家事などの母親業があるので5時半起き必須。

そして睡眠不足が続くとパフォーマンスレベルが落ちてミスが増える。

そしてミスを注意されてへこむを繰り返す。

生活リズムが乱れていき、精神的にもきつくなる一方。

きつい、つらいと思うレベルは人によってちがうので、私の基準で話します(すみません)

集中力が続かず凡ミスが増えてしまうことは、私のプライドと自信をじわじわと傷つけて「もうすべてやめてしまいたい!」とまで考えました。

「これ無理やん」と思ったら、朝、家族を送り出してた後、1時間スパッと寝てそしてぱっと起きて仕事をしました。

1週間ほどこの生活を続け、時間と余裕がなかったパツパツの状態からちょっと抜け出せました。

このころ、洗い物を沈んだ気持ちで片付け(夜中3時の洗い物は無心)ようやく布団にはいったとき、なぜかすごく泣けてきました。

家族全員で寝ているので声を殺してしばらく泣いてしましました。精神的にも限界だったのだろうか。よくわからん。

仕事をしたい気持ちと、続けたい気持ちと、投げ出したい気持ちと、やめてしまったときも申し訳なさと罪悪感。

ある程度の余裕がないと上手くいかないとこのとき分かったのです(当たり前なのだが)

自分の中で限界がきているというサインを事前に知っておくと対策できますね。

今回の私で言えば「ようわからんけど泣けてきた」

これは完全に赤信号。

本来はこの手前で気付くべきだと思います。

断り方の例文

この章では、断り方の具体例として、実際私が発注先に送った文章を紹介します。

仕事をいくつか断ろうと決断し「仕事 断り方 フリーランス」とかでめっちゃ調べました。例文とか。

早く言えよって思いますが、やっぱり申し訳ない気持ちとかあるので言い出せなかったです。

断る文章を考えては削除して、また明日にしようとか、先延ばしにしてしまう。

でも、これって自意識過剰と考えたほうがいい。

断る、辞退する気持ちがあるなら一刻も早く先方に伝えるべき。だって発注者はあなたの代わりの人を探さなくてはいけないからです。

飛ぶ(連絡がとれなくなる)のはもってのほか。仕事をする責任を持てないなら最初から引き受けてはいけません。

私が継続案件を辞退したときの文章はこちらです。(原文ママではなく多少変えてあります)

断り方の例文その①
突然のご連絡失礼します。
今回の納品をもって取引終了とさせていただけませんでしょうか。
勝手を言いまして大変申し訳ございません。

理由は案件を抱えすぎてしまい、生活にも影響が出てしまい(2児の母です)
お引き受けする案件を調整する決断に至りました。

お声がけいただいたにもかかわらず、ご期待に沿えず申し訳ございません。
これまで多くのご依頼をいただき、ありがとうございました。

こちらは、正直に断る理由を伝えられる、本音を伝えられるパターンです。相手が嫌な気持ちにならないよう伝え方を工夫する必要があります。

発注者には、言い訳になるかと思い、母であることを伝えていませんでした。

断り方の例文その②
本件の完了をもって取引終了とさせていただけませんでしょうか。
理由は他案件との兼ね合いと、私のスキル不足を感じたためです。
勝手を言いまして申し訳ございません。

これまで丁寧に対応してくださりありがとうございました。

こちらの断る理由は、ウソも混ざっています。

こちらの案件を断った(辞退した)理由は、先方との相性が合わなかったからです。この感じで今後も付き合っていくのはイヤだなと思いました。あと単価が低い。最初に聞いていた話とちがう。契約書を取り交わさない。。

どれだけ嫌な思いをしても

「立つ鳥跡を濁さず」

心の波を平たんに保って淡々と辞退のメッセージを送りましょう。

断るときのポイント

断るときのポイントを3つ挙げます。

  1. 結論ファースト
  2. 辞める理由を述べる
  3. 感謝を伝える
①結論ファースト
伝えたいことを最初に伝えましょう。仕事の話をする必要があるなら、別のメッセージで伝えた方がいいと思います。

相手は忙しいので、スマホの通知をパッと見て、そのメッセージの全文を読むか判断しているくらいの気持ちで、最初に結論を言いましょう。
②辞める理由を述べる
忙しい、単価が安いなどをふんわりと伝えましょう。
相手が嫌な気分になる答えなら正直に伝えないほうがいいです。

例えばこんなことを思っても決して伝えてはいけません。

「あなたと仕事をしたいと思えない」

「今後のお取引に不安を感じる」とか(実はクラウドワークス上でこの文章を送ったことがあります。まじでレスが遅くて伝わらなくて運営にヘルプを求めるほどでした)

ウソが必要なときもありますよね。

「忙しくなってきたから単価が安い案件を辞めたい」を言い換えるなら『○○円以上でお引き受けしているため、現在の単価では継続は難しいとの判断に至りました』などなど。

以前「辞退させていただけませんでしょうか。」と送ったら「理由を教えていただけますか?」と聞かれたことがあります。

理由を伝えることは必須と思った方がいいです。発注者の立場になって考えると「急になんで!?」と思いますよね。

③感謝を伝える
もう二度と会わねえ!関わりたくねえ!と思っても、感謝を伝えます。
「ありがとうございました」「感謝いたします!」「今まで多くのご依頼をいただき感謝しております。」
 
あなたのためにお金と時間を使ってくれたお礼を伝えましょう。

 

ポイントは「自分が発注者の立場ならどう思う…?」を想像して文章を考えるのが一番ですね。

断り上手になるには

なんでもかんでも引き受けるのではなく、引き受ける基準を持っておくべきです。

例えば単価はいくら以上とか、納期は3日以上あるとか。

そうすると「5,000円以下の案件はお断りしております」とか言いやすいですね。

引き受ける基準と優先順位を決めておくのです。

私の基準はこの3つです。

  • 単価
  • ディレクターさんとの相性
  • 動画/サイトの内容やデザイン(編集/執筆をしたいか?を考える)

仕事を始めたころは、ある程度のがむしゃら感は必要です。仕事があるだけでもありがたいからです。

でも、低単価ばっかりで消耗していると継続できないので、良い条件の仕事があったら案件を入れ替えていくことも必要です。

断ることは悪いことではない

前の章で述べたような文章で断ると、先方からは

「承知しました!これまでありがとうございました。」

こんな感じですぐ返信がきてここで終わりです。

つまり、何が言いたいかというと

あなたが思い悩んでいるほど、相手は気にしていない ということです。

自意識過剰といってもいいくらいです。(自分に言っています。)

断るのは相手に悪いと考えることをやめましょう。

相手は思い悩みまくったあなたとはちがってさっぱりしています。断るとかのやりとりは慣れているのでしょう。

これまで丁寧にお断りのメッセージをしたところ、丁寧にお礼のメッセージをいただき

「また機会がありましたらよろしく~」「連絡ありがとう」のお言葉もいただきました。

ちゃんと伝えることは本当に大事です。

伝えないと伝わらないですよ(これ小泉構文ではないよね?)

伝わらないと嘆くより伝え方を工夫するべきです。最後まで自責の気持ちを持って対応しましょう。

 

断りたいけど上手く断るにはどうしたら…と私のように思い悩む人のヒントになれば幸いです。

私は上の商流を目指していないし(ライター・編集者ではなく、ディレクターになりたいとかマーケターになりたいとか)

旦那より稼いでやるとか野心もないし

パートに出るより家で仕事したいという気持ちでフリーランスになりました。(というよりパートの契約切られた)

甘いと言われるでしょう。旦那の収入は超えていませんが、パート勤めのときくらいは稼げています。

フリーランスはそんな甘いもんじゃないと言われるでしょう。でもいいんです。

働き方は人それぞれなので正解はありません。

自分で選んだ道を正解にしていくしかないですよ。

仕事をする人は受注側だって選べます。フリーランスなので。

このあたりの考え方、フリーランス1年目について、また別記事にして記録を残そうと思います。

今回の余談:自分で請求書を作っておくるとき、いつまでたっても緊張するのだが。なんなんだろう。労働の対価としてお金をいただくのは当たり前なのだが、まだもらうことに対して申し訳ないという気持ちがあるのがめっちゃ緊張するわ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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