【職業訓練校(ハロトレ)ビジネス英語受講体験】入学試験から訓練終了後まで

仕事

職業訓練校にいってみたいけど、どんな感じなのか?どんな人がいるのかな?と悩んでいませんか?

  • 英語の職業訓練ってどんなところ?何を勉強するの?
  • TOEICの点数ないとダメ?
  • 入学試験の内容はどんな感じか知りたい
  • 訓練終了後は就職できる?

この記事では、私が学んだ職業訓練校(ビジネス英語)の体験談を紹介します。

この記事を読めばこれらの疑問が解決されます。

実体験なので、いいことばかり紹介しません。

デメリットももちろんあります。

職業訓練校は「ハロートレーニング」と名称が変わっています。あまり浸透していないです。

職業訓練とは無料で学べる学校

職業訓練とは、失業保険をもらいながら、タダで学校に通えるという制度です。(言い方)

授業料、通所手当(最短・最安値の交通費)、受講手当(1日500円)までまかなってくれます。

「職業訓練」とはみなさまが払ってくださる雇用保険料という税金で成り立っている制度です。

私の場合、自己都合退職なので失業保険がもらえるまで3ヶ月待つ必要がありました。

しかし、職業訓練にいければ、待たずにすぐもらえました。

そして受講中はずっと支給されます。

さらに、3ヶ月の通学+2ヶ月のインターンシップというコースだったので、5ヶ月分も失業保険がもらえました。

かなりお得ですね。

失業保険は年齢や勤続年数に応じて、もらえる金額(基本手当)が異なります。詳しくはこちら⇒ 基本手当とは
当時の私の場合、30歳未満、勤続5年未満で90日です。

まだ仕事しないし、学校に興味ないけど、失業保険もらいたいからという理由で通う人もいます。

職業訓練にも「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」があります。
公共職業訓練は、失業保険をもらっている方が対象で、求職者支援訓練は失業保険もらってないけど求職中の人が受けられます。
詳しくはこちら⇒ ハロートレーニング

お金もらって学校通えるなんてすごい!行きたい!と思いましたか?

しかし!だれでも訓練校に行けるわけではありません。甘くないです。

申し込み・面接のポイントは「就職したい」の意思

だれでもこの制度を利用できるわけではありません。

詳しくは最寄りのハローワークで相談してください。⇒ 全国のハローワーク

ハローワークで相談 ⇒ 申し込み ⇒ 筆記試験・面接 ⇒ 合否通知

 

英語の職業訓練校の検索方法

ハローワークのホームページから検索できます。

フリーワードに「英語」と入力して検索してください。

ハローワークのトップページから「ハロートレーニング情報検索」→職業訓練検索

お住まいのエリアを選択

 

下までスクロールして「詳しい検索条件を開く」

下までスクロールして、フリーワード「英語」と入力

訓練の応募はネット上ではできません。

最寄りのハローワークに行く必要があります。 →  ハローワーク検索

英語の訓練校は数が少ないので、エリア以外は絞らない方がいいです。

申し込む前提ポイント

これらが認められなければなりません。

  • 求職申込をする(就職する意思がある)
  • 訓練を受けることが必要
  • 訓練を受けるために必要な能力がある

かといって、それほど難しく考えなくてもいいです。

私の場合、失業認定は受けていました。

ハローワークの棚にあった職業訓練のチラシをもってこれどうですかね?と軽い感じで相談にいきました。

面接は5人同時で行う、英語面接あり

筆記試験はSPI的な、一般常識問題レベルでした。

面接は5人ずつ行われました。

面接官は学校の方3名で、教室の後ろの方におそらくハローワークの方がいました。

服装はスーツでなくて、派手すぎない服装で大丈夫です。スーツを着ている人は1割以下でした。

質問はふたつだけでした。

経歴や志望動機を聞かれました。

これまでの経歴や志望動機を簡潔にまとめてお願いします。

5人話し終わった後、「英語でもお願いします。」といわれ同じことを英語でも話しました。

「就職したい」という意思がある人が対象なので、ここはアピールポイントです。どうしてここで勉強したいのか?具体的な理由を考えましょう。

私は日本語でも英語でもかなり、簡潔ではなく、うまく話せませんでした。。

私は前職事務職でした。英語を少し使っていたけど、きちんと勉強したい。事務職以外の仕事も考えたいとか訴えました。

ネイティブの先生が一人、面接官としていらっしゃいましたが、何も質問されませんでした。

1クラス20名でした。面接にきていた人数を考えると、半分以上は落とされたのかなと思います。一緒に面接受けた方をみても、めちゃ英語できるという感じではなかったです。話す内容を考えておけば大丈夫です。

TOEICの点数なくても大丈夫

TOEIC650以上が最終的な目標とされていました。

この点数は大学受験された方なら、余裕くらいの英語力だと思います。

英語力を鍛えるために勉強するので、心配しなくても大丈夫です。

ただし!英語アレルギーがある方は無理です。

授業はずっと英語だからです。先生はほとんどネイティブの方です。

学校が始まって1ヶ月足らずで辞めてしまった子がいました。

その子は英語がいやすぎて無理だからといっていました。

就職したいとか目的がなく、ただ失業保険もらうためにだと通うのはきついです。

英語漬けの3ヶ月

英語力を鍛えるための授業内容です。

中身は濃かったです。

週5日、50分授業で9~16時くらいでした。

  • 英会話とか基礎的な英語の授業
  • ビジネス英語(会話・メール・ディスカッション・プレゼン)
  • TOEIC対策
  • 英語の履歴書の書き方、英語での面接の受け方

最初の一週間は脳みそがぐったりです。

英語づけにされる疲労感とストレスがすごかったです。

ストレスのせいかな。頭かゆすぎ。ふけがすごいわ。。

私はストレスがなぜか頭皮にきました。。

 

英語以外だと、貿易の話や就職の支援対策もありました。

履歴書の書き方や面接の対策などです。

初日にはオリエンテーションもあり、訓練の説明がありました。

そして、ペアになって自己紹介をしたり、ペアの方の経歴を発表したりする時間がありました。

宿題は基本的になかったと思います。プレゼンがあるときは学校にのこったりして、準備していました。

英会話など基礎的な英語の授業

ビジネス英語のまえに、基本的な英語の授業がありました。

学校の授業みたいな感じです。

テキストにそって、となりの席の人とペアを組んで会話をしたり、かるいディスカッションをしたりします。

とりあえず「となりの人とペア」が多かったです。

となりの人と会話を練習する、お互いに質問しあうとかです。

ビジネス英語(会話・メール・ディスカッション・プレゼン)

ビジネスで使われる言い回しや、メールの定型文など、これもテキストにそってすすめられました。

実際に電話機を使っての電話応対もありました。

別室にいる先生と会話をするのです。

自分がホテル側で、先生が予約をするお客さん役でした。電話は難しいですね。。

ディスカッションが多い

ペアやグループのディスカッションは何度も行われました。

例えば、新しい商品ができると仮定してのポスター案をつくりました。

どんなコピーをいれたらいいかとか、写真などのレイアウトを考えて、みんなのまえで発表しました。

このときばっかりは日本語もしゃべっていました。

自分のプレゼンは2回、グループプレゼンは最終課題

自分で資料を準備してプレゼンをする機会は2回ありました。

ニュースなどの記事をさがして読み込み、クラスのみんなに紹介するというものです。

資料をつくったり、質問を想定してリサーチしたり、準備が大変でした。

日本語でもプレゼン経験の浅い私は、原稿をつくったとしてもうまくできませんでした。。

 

訓練の集大成としてグループプレゼンがありました。

この経験は大きかったです。

世に出したい新しい商品をつくったと仮定して、それをプレゼンするのです。

ディスカッションやプレゼンを乗り切った方法
慣れるしかありません。緊張しない人はいません。場数がものをいいます。
まちがったことをいってもいいのです。「私はできる人なんだ」を設定して演じることです。

TOEIC対策

TOEICの過去問をといたり、コツや傾向を教えてもらいました。

先生がいうには、迷ったら「b」を選択!という話でした。(自己責任でおねがいします)

訓練の終わりごろに、全員でTOEICを受験します。

英語の履歴書の書き方、英語での面接

英語の履歴書の書き方の指導がありました。

さらに模擬面接のような、面接の受け答えの練習もありました。

英語でです。

ここで問題がでできます。

「自分がどういった仕事につきたいか」という具体的な行き先を決めなくてはなりませんでした。

私は決まっていなくて、正直に「わからない」と答えたら先生に「なんで?」といわれた記憶があります。

その後「ホテルで働きたい」という設定をしてやり過ごしました。。

ビジネス英語職業訓練のメリット・デメリット

デメリットは再就職に必ずしもつながらない

たった数ヶ月の通って、学んだことがすぐ就職につながるわけではありません。

語学は特に難しく、単なるスキルとして吸収しても、使わなければ習得したといえません。

正直、活かせている人は一握りだと思います。

クラスメートでも英語を使った仕事についている人は20人中、数人でした。

TOEICの点数が上がった人は多かったです。

しかし再就職に活かせたというと微妙としかいえません。

クラス20人のうち、途中退学した人は3人いました。1人は英語がイヤでやめた、あとの2人は就職が決まったからです。

無料だからまじめに勉強しない

あなたたち、お金払ってないんでしょ?政府が払ってるんでしょ?なんでちゃんと勉強しないの?

さぼってたところを先生に見つかってしまい、英語でこういわれました。

返答できませんでした。

参考書を買ったら、買っただけで満足してやらないみたいな感じです。

自分でお金を払っていないから(むしろもらっているから)まじめにやらないという感覚が正直ありました。

なんでも自分次第です。

モチベーションや意思・目的の差がクラス内であるのは当然です。

めちゃやる気の人と、適当にやりすごしたい人とのもめごとはよくありました。

訓練のメリット

通学したという実績、宿題やプレゼンをやりきったという経験ができます。

職業訓練校に通ったと職務経歴書にも書けます。

私にとって一番のメリットは苦楽をともにした仲間ができたことです。

ここで出会った数人と、卒業後もつながりがあります。

友達がいない私が大切にしている「知り合い」です。

高校みたいに同い年の人はいません。

年齢関係なく、個性バラバラだけどなんとなくつながっている人と出会えたことが私の人生で最大のメリットです。

職業訓練校はたくさん学べるが希望の仕事につくのは難しい

  • 職業訓練校では、基本的な英語からビジネスのプレゼンまで学べる
  • TOEICの点数なくても、650点以上取れるように勉強するので大丈夫
  • 入学試験は、筆記と面接(英語も)就職の意思とそれにつながる学校へのはっきりとした志望動機が必要
  • 訓練終了後は就職できるが、英語を使った仕事となるときびしい

頭をかきむしった日々でしたが、そんな中でも自分を追い込んでよかったなと思います。

卒業後、私は英語を使った仕事につけました!

派遣でしたが、海外部門的なところで、資料の英語版を作成するのが主な業務でした。

職業訓練校は、高校や大学生活では絶対出会えない人たちと絡むことになります。

しんどいこともありましたが、終わってみれば楽しかったな!といえます。