ハローワークの求人について、疑問をもったことはありませんか?
- 求職登録しないとダメなの?
- 求人票をみるポイントってある?
- 紹介してもらうときの注意点は?
- 自分でも調べないとダメ?
このような疑問をもっていませんか?
ハローワークの求人票を見るポイントを解説します。
私は以前、ハローワークに通って求人票を集めて、そして就職にいたりました。
求人票を出す側の経験もあるので事業主側からの観点でもお伝えします。
求人票の件数でいうと何百という求人票をみた経験があります。
求人情報は表面上しかわからないし、いいことしか書けません。
求人票の紙切れの情報だけで、わかることは限られています。
そして、求人票を出すのはもちろん無料です。
ハローワークに求職登録しないと社名もわからない

自宅のパソコンやスマホで検索する場合、社名までも見られない場合があります。
ハローワークインターネットサービスで検索する場合です。
求人を出す事業所側で、ネットどこまで公開するかを決めることができるからです。
社名、住所、電話番号などです。
制限する理由は2つです。
- 派遣会社からの営業電話がいやだから
- 求職者から直接電話がくることをさけるため

社名は知りたい。住所も。
解決方法は2つあります。
- ハローワークで求職者登録をして求職者番号をもらう
- ハローワークにいって検索機で検索する
ハローワークで求職者登録をして求職番号をもらう
ハローワーク経由で紹介してもらう場合、求職者登録が必要になります。
- ハローワークにいく
- 検索・登録用端末で求職情報を登録する
- 窓口で相談する
- ハローワーク受付票をもらう
受付票に求職者番号が書かれています。
これで、検索するときに「求職者番号」を入力すれば社名等、情報をみることができます。
求職者マイページを作成する
求職者登録をするときに、「求職者マイページ」を作成することができます。
マイページとは、ハローワークのアカウントをもつことです。
登録には、メールアドレスとパスワードが必要です。
詳細はこちら ⇒ 求職者マイページ開設方法
マイページをもつことでこれらのことができます。
- 求人情報が検索でき、検索条件の保存ができる
- 紹介を受けた求人の確認ができる
- 自分の求職者情報の確認ができる(求職状態が有効・無効も含む)
マイページだけ作ることはできません。
ハローワークでの求職者登録が必要になります。
操作方法はハローワークで教えてもらえます。
しかし、パソコン操作自体ちょっと、、という人はこの方法しかありません。
ハローワークにいってハローワークの検索機を使う
ハローワークの検索機は、求職登録していなくても利用できます。

検索したいんですが。
受付でこういうだけです。
これが一番簡単です。
社名や住所などすべて見ることができます。
私がやっていた方法です。
ネット(ハローワークインターネットサービス)で見つけた求人票の「求人番号」をメモします。
そしてハローワークにいって、検索機で「番号検索」します。
メモした番号を入力し、検索すると求人票の情報がみられます。
求人票にも有効期間がある
求人票にも公開されている期間が決まっています。
有効期限は受付日を含んだ月から3ヶ月間です。
たとえば3/25受付なら、有効期限は5/31です。
期限をすぎたら、自動的に公開停止の状態になります。
そうすると、検索していた求人なくなってしまうことがあります。
理由は他にもあります。
- 事業所側が応募を取りやめた
- 事業所側が単に更新し忘れていた
- 採用が決まった
気になっていた求人が応募できないなら、その理由を確認してみましょう。
私は、ハローワークの受付でききました。

この求人に応募したいのですが、できますか?

(システム確認後)これは採用が決まっていますね。
求人票を見るときの注意点はこれ
- 仕事内容にたくさん文章がかいてある、あるいは少なすぎる
- 年間休日の最低ラインは105日
- 休日が「その他」になっている場合は確認しよう
- 給与欄、手当の文言
- 特記事項に注目
仕事内容にたくさん文章がかいてある、あるいは少なすぎる
仕事内容がたくさん書いてあっても少なすぎてもよくないです。
よくわからない文章が枠内にいっぱいに書いてある状態は、読む気にもなりませんね。
仕事内容に、仕事内容が書かれていない場合もあります。

なんの仕事かよくわからない。
ハローワーク側によると、基本的に事業所側が作成したものをそのまま求人票にします。
事業所側が作った文章!と考えてよいです。
しかし、ハローワーク側で、言いまわしや表現を多少変えることもあります。
もともとあいまいな表現はダメだからです。
例えば「~が好きな方、興味がある方」「~が得意な方」とか基準があいまいなものは、異なる表現に変えられます。
例:「英語が得意な方」⇒「英語を使った業務が多いです」
年齢に関すること、性別に関する表現もきびしく訂正されます。
例:20代女性活躍中 ⇒ 20代の女性がほしいととらえられる表現とみなされるため削除
官公庁の求人に応募したことがあります。官公庁の求人票の仕事内容はわかりにくく書いてあります。しかし実際は単純な業務でした。
年間休日の最低ラインは105日
1年は365日、52週です。
2020年の土日は104日、祝日は16日 ⇒ 土日祝は120日
さらに、年末年始、お盆休みを加えると127日程度です。
土日祝完全休みの事業所を希望する場合はこの日数を目安にしましょう。
労働基準法で労働時間が定められています。
1日8時間・1週間40時間×52週=年間2,080時間
2080÷1日8時間=260日 1年365日-260日=105
年間休日数の最低ラインは105日です。
休日が「その他」になっている場合は確認しよう
年間休日数は有給休暇を含みません。
しかし、事業所によっては、「夏季休暇は有給休暇を充てる」と記載がある求人票もあります。
休日欄が「週休二日制」ではなく「その他」の表記になっている場合は確認しましょう。
給与欄、手当の文言
求人票に記載されている給与は手取りではありません。
手取りは求人票に記載されている金額より少ないです。
雇用保険料や、住民税、社会保険料が引かれるからです。
手当のよくわからない文言
「固定残業」の名称が事業所によって異なるから一見、残業代とわかりません。
固定残業が手当としてある場合は、確実に残業があります。
パート求人でも注意
時給の表記でも、手当欄にいろいろ書いてある場合は確認しましょう。
「3日働く場合は」「4日働く場合は」など、いくつかのパターンで月収が記載されている求人票があります。
きちんと計算してみましょう。
日数多く働く方が時給が安いという求人がありました。
(このあたりが複雑な求人はやめたほうがいいです。)
特記事項に注目!
仕事内容、資格欄、休日欄に書ききれなかった情報はこちらへ記載されます。
枠内にいっぱいに書いてある求人はあまりよくありません。
単純に読み手のことをわかってない、情報をまとめられない、と判断できます。
業界No.1など、アピールがたくさんの求人もあります。
ある程度必要だとは思います。
しかし「働きやすい職場です」などの文言は信ぴょう性にかけます。
年齢制限が記載されていても、相談してみることをおすすめします。若い人はすぐやめるから(女性は妊娠などで)、子育てが落ち着いた年齢層の方がほしいという事業所もあります。
紹介してもらうときのポイント

紹介してもらうときは、必ずハローワークの担当者が事業所に電話連絡します。
そのときのポイントは2つです。
- できるだけ情報を聞き出す
- 気になることは確認してもらう
できるだけ情報を聞き出す
ハローワークで対応してくれた方から、できるだけ情報を聞き出しましょう。
相談すると、今何人応募してて、何人不採用など、応募状況を教えてくれます。
仕事内容、給料で不明な点は確実に聞きましょう。
ハローワークの担当者を質問ぜめにするのです。
- この求人は常に募集中?
- あなたはこの求人どう思う?
- あなたは応募したいですか?

この求人を出した人事担当者はどんな方ですか?
小さいハローワーク限定の話です。
紹介、求人票の受付、雇用保険の手続きも同じ人が担当する可能性があります。
人事担当者の方の印象は大切です。
第三者の視点を聞いておきましょう。
ハローワークは、この求人に応募したいと申し出があれば、あやしい所でも紹介します。よっぽど問題がある事業所でない限り、紹介状をきります。
気になるところは確認してもらう
ハローワークの担当者でわからなかったことは、あなたに代わり、きいてくれます。
細かいことでも事業所側にきいてもらうようお願いしましょう。
面接のときに、自分からはききにくいことをきいてもらうのです。
- 更衣室はあるか
- お昼はどうしてる?
- 職場は静か?
- 電話対応は多い?
などなどです。
私がハローワークの窓口で相談したときのことです。
ハローワークの人が事業所の採用担当者に電話をして、私の代わりにいろいろ聞いてくれていました。
その事業所の人が私に電話をかわってといってきたことがありました。
電話はかわりませんでしたが。。

え?なんで今?直接話すの?いきなり??
ハローワークの人いはく、すごいせっかちな人でした。
求人票の内容をうのみにせず自分で調べよう

求人票に書いてあることをうのみにせず、自分で調べることが一番大切です。
ネットで調べる、もしくはSNSで検索してみましょう。
そもそもウェブサイトがない会社はやめた方が無難です。
事業所の建物をみにいくのも大事です。
環境大事ですね。
私はこれが一番必要だと思います。
立地と建物を見に行きましょう。それであれ?と思えばやめましょう。
建物は、グーグルマップのストリートビューでもみられます。
しかし実際働いている人はどんな人かわかりません。
お昼の休憩時間をねらって、その会社の場所までいきましょう。
こっそり物陰から様子見するのです。
どんな人が出てくるのか観察してみましょう。
私は実際にこっそり見に行きました。
お昼時に、従業員がたくさん出てきたところをみました。
制服をきている年配の女性の方がたくさん、小太りでスーツをきているおじさまたくさんでした。

あー、やめとこ。合わなそうだわ。
面接の担当者だけでは、会社の雰囲気はわかりません!
自分でもっと調べればよかった!ハローワークの求人で就職した結果
ハローワーク経由で就職した経験を紹介します。
パート事務の求人です。
求人票の内容は特に問題なかったです。
ハローワークの人が、その会社に電話した時の印象がよかったのです。

この事業所の方、電話ではすごく感じがいいと思いました。
それが決め手となり、応募しました。
そして面接をうけるため、その会社にいきました。

建物、ぼろいな。。
その後採用となり、働きはじめました。

あれ?みんな仲悪い?女子ばっかりじゃん。いい人だと思ってた人、めちゃきびしい。あれ?仕事内容ちがう????
どんどん大きくなる違和感は、自分のせいです。
自分がきちんと調べなかったためです。
10人以下の小さい会社でした。
その会社はホームページがありませんでした。
社長が女性で、従業員もほぼ女性でした。
1年勤めて辞めました。
少人数の会社は人間関係がうまくいかないと終わりです。
あくまで私個人の経験です。
いいところに就職できた人ももちろんいます。
事業所側ももちろん、いい人がきてほしいのです。

ハローワークから紹介してくれた人、とてもいい人だったから、またお願いしたいです。
まとめ
- 求職登録をしたほうが、たくさん情報が得られる
- 仕事内容、休日、給与欄は要確認
- 疑問点はそのままにしない
- ハローワークだけに頼らず自分でも調べる
実際、働いてみないとわからないことはたくさんあります。
いかに自分で情報を集める、調査する力があるかが重要です。
