差出人:実家

独りごと

「米ほしいですm(__)m」

母親にLINEでこの一言を送るだけで、一週間以内に米30kgが届く。

私の実家は農家。米農家だけど野菜も作っていて、町の販売所に出している。米だけではなく月に1回程度、野菜やお菓子など、実家から荷物が届く。そう、すごく恵まれている。

実家が農家あるあるだろうか、ちょっともやっとすることがある。

野菜、くだもの、お菓子が詰まった実家からの荷物。よかれと思って、私たち家族のためを思って、てまひまかけて、送料を負担してくれて送ってくれる。感謝感謝。

でも、時折「えーー!」「えっ……」と声が出てしまうことがある。

ダンボールいっぱいのなんとか

注意:我が家は息子2人の4人家族

はっさく20個

「いや、これどうすんの?」

柿20個

「……どうすんの?」

柿は、はっさくとはちがいすぐ熟してしまうのでピンチ。柿って割とキライな人がいるから気軽に「食べて~」って配れない。

父親の知り合いに柿農家がいるので、毎年購入してしまうらしい。

デコポン30個

「……」

同じものが大量にあると、圧がすごい。せまってくる消費期限。食べなきゃいけない義務感。

玉ねぎやじゃがいも20個とかくれたときもあった。夫の実家にあげたり、冷蔵庫保存して食べきった。

野菜を作ること、フルーツを収穫できるように育てることは、とんでもなく難しいことは知っている。でもさ、そんなにいらない。

冷蔵庫が埋まってしまう、もしくはあふれんばかりの食材。食べたいものを食べられない。そもそも料理がそんなに得意じゃないから、どうしよう…という途方に暮れた感。

なんて贅沢な。ひと様からもらったものをそんな風に言うなんて。って思う?

なんて伝えればいいかな。スキマを埋めるかのようにぎっちりモノが詰まっているとなんか苦しくなってくる。必要なものを必要なだけでいいんだよ。

じゃあ、いらないっていえばいいじゃないかって?実家からの荷物、いらないって言いにくい。

いらないと伝えてみた

「柿、いらんわ」

3年連続、ダンボールいっぱいの柿が届くので母親に伝えてみた。柿はさすがにしんどかったからね。

毎年柿農家から購入し、私たち兄弟に柿一箱を送る習慣ができている。だから「いらない」と伝えても「うちにたくさんあっても困るから、もらって」と言われた。「じゃあ5個」と気持ち多めに妥協。

しかし、届いた柿は15個。

柿農家から買わなきゃいいじゃんと思うかもしれんが、そこは付き合いなので。頼んでいないのに注文したことになっている感じ。田舎のおそろしさ。

“よかれと思って”の弊害

被災地に千羽鶴を送るってやつと似ている。鶴なんて善意のかたまりで強い。受け取った側の状況を考えたら送らないよね。鶴がどういう支援になる?

『そっちでもいらないものは、こっちでもいらない』

これがすべて。善意が善行になるとは限らない。被災地に古着を送りつけるのは処分したいからだし。

人様に贈り物をするって難しいとつくづく感じる。

相変わらず着地点がおかしい記事ですみませんm(__)m 最後まで読んでいただきありがとうございます。