本や絵本の音読・朗読を音声配信で始めようと思っていませんか?
ちょっと待ってください。
何でも読んで配信していいわけではありません。
私は流行りにのって、音声配信をはじめました。
話すことは苦手なので、英語で本とかの朗読をしようとはじめました。
他のチャンネルでも朗読の配信をしている人はいるし、大丈夫だろうと思いました。
しかし、放送数が10を超えたあたりで、すべて削除することになりました。
この記事では、削除した理由や解決方法、そしてスタンドエフエムに問い合わせたことを紹介します。

音読は単に声に出して読むこと、朗読はプラス作品の価値を表現し、相手に聞かせること。
公衆送信権の侵害
削除した理由は、公衆送信権の侵害にあたるからです。
著作権法の一部です。
ネット配信は「公衆送信」です。
【公衆送信権の侵害にあたる例】
✖ 絵本の読み聞かせをライブ配信する
✖ 個人が無償で小説の朗読を配信する
✖ テレビで放送されたものを録画し、Twitterにのせる
著作権者以外が「送信すること」はダメということです。
データがアップロードされたことが公衆送信なので、再生回数ゼロであってもダメです。
使用するには、許可が必要です。
本であれば出版元です。

YouTubeの「歌ってみた」系動画はOKです。YouTubeはJASRAC(日本音楽著作権協会)と利用許諾契約をしています。
私の放送では、英語で音読していました。
内容は絵本、エッセイ、ウェブ記事、詩です。
まさにこれにあたると思いました。
スタンドエフエムに問い合わせた結果
2020年10月の時点では、音読・朗読に関してアプリのよくある質問にはありませんでした。
なのでお問い合わせフォームから問い合わせました。
メールアドレスと内容を入力します。
私は簡単に自分の配信の内容を説明し、自分のチャンネルのURLも入れて送りました。
画面下の人物アイコン(自分のチャンネル)から画面の右上「・・・」設定 ⇒ 自分のチャンネルをシェア ⇒ クリップボードにコピー ⇒ メモ帳とかに貼り付ける
私の放送はダメですか?のような質問を送りました。
「回答には一週間かかる」とありますが、翌日回答がきました。
前後のあいさつ抜いて、原文ままです。
著作権の保護期間内である作品を朗読し、それを配信することは「公衆送信権」の侵害にあたります。
ダメな例
☓ 著作権の切れていない作品を朗読する
(著作権の保護期間は、原則として作者の死後70年です。)
☓ ネットに上がっている記事を全文読み上げる
引用の範囲内(好きな部分を1~2文読み上げた上で自分の感想を述べる)
であれば問題ありません。
よくある質問にも回答をまとめておりますので、合わせてご確認くださいませ。 https://help.stand.fm/04-1-1
私のチャンネルについていは、何も触れていません。
コメントなしです。
このURL(https://help.stand.fm/04-1-1)ままの回答でした。そりゃそうか。
消してくださいとも、別にそのままでいいですとも書かれていません。
つまり、ご自分の判断でということです。
現在、アプリ内でのよくある質問にも、同じことが記載されています。
私はこれまでの放送をとりなおそうかとも思いました。
しかし、そこまでの内容ではないのですべて削除することにしました。
朗読の配信をする方法は3択
- 著作権フリーの著作物を利用する
- 著作権者に許可をとる
- 引用の範囲内で読み上げて、自分の感想を話す
著作権フリーといえば、青空文庫です。
詳細はこちら ⇒ 青空文庫
スタエフ内で青空文庫にあるものを朗読配信している方は、けっこういらっしゃいます。
ここから探して朗読するのもなあと思い、私は萎えました。。
著作権者に許可をとるのも、よっぽどの熱量があれば問い合わせるかなと思います。
時間がかかりそうですね。
引用はスタエフからの回答「1~2文」が引用の範囲のようです。
これを考えると朗読だけの配信は難しいですね。
配信の運営は自己責任で

自己責任で運営してください。
アプリ内で「朗読」「音読」で検索をすると、結構な数のチャンネルがあります。
「公衆送信権の侵害」でアウトっぽい人もいます。
明らかに収益化できている人も、朗読の配信をしています。
だれでも簡単にできるので、始めやすいからですね。
スタエフ運営サイドは黙認なのか、配信者の数が増えすぎて管理できていないのか、、?