【ウソ・まちがいだらけ】地球温暖化・エコロジーのかんちがい

地球環境

温暖化といえば

二酸化炭素が原因で気温が高くなり、北極とかの氷が溶けて海水面が上昇する

とされています。

さらに、これらのことが「事実」と考えられています。

  • 温暖化が進んでいるせいで、気温が上昇している
  • 温暖化を止めなくてはならない
  • 地球のためにリサイクルをしよう

これがまちがいであったら、、、?

常識と思っている、いいことをしていると思い込んでいる私たちの行動や知識は、実はまちがいだらけです。

この記事では、「ウソ・間違いだからの環境問題 武田 邦彦(著)」から 内容をまとめました。

温暖化についてのまちがいや、リサイクルについてのウソを紹介します。

地球温暖化のウソ

公表されているデータや内容が本当に正しいのか考えたことはありますか?

地球温暖化に関してのかんちがいは主にこれだけあります。

  • 気候異常かはわからない
  • 温暖化のせいで気温は上昇していない
  • 「不都合な真実」のウソ
  • 北極の氷はとけていない
  • 現在は氷河期である

気候異常かはわからない

「観測史上最高気温」とはよく聞きますね。

観測史上なので、現在の気候が異常かどうかの判断基準がありません。

「史上最高気温」とは、観測がはじまったときからを意味します。

長くても100年程度の期間です。

50~100年の気温データをもとにしているだけです。

長い地球の歴史の中で、ほんのわずかな期間です。

現在の気候が本当に異常なのかはわからないのです。

温暖化のせいで気温は上昇していない

20世紀の日本の気温上昇はゼロという事実があります。

観測の問題があるからです。

これを考えると日本において、温暖化のせいで気温は上昇していません。

気温の場合、「ヒートアイランド現象」と「日だまり効果」を考える必要があるからです。

どちらも温暖化とは関係ありません。

ヒートアイランド現象とは、都市部の気温が高くなる現象。
アスファルトにより地表が人工化すること、建築物の増加や、空調や自動車の排気熱が原因。参考元:埼玉県環境科学国際センター

ヒートアイランド現象は、100年間に0.5~0.8℃の気温上昇とみられています。

日だまり効果とは
観測地点あたりで、例えばビルができたりすると風通しが悪くなるため、気温が高めに測定される現象。

ヒートアイランド現象0.6℃上昇+日だまり効果0.3℃上昇=0.9℃ 

日本で100年間の気温上昇幅は0.9℃です。

ヒートアイランド現象0.6℃と日だまり効果0.3℃を考えると、気温上昇はゼロとなるのです。

天気予報をみればわかりますが、観測所は都市部にあります。
詳しくはこちら ⇒ 地上気象観測

つまり、観測所で観測される気温は、ヒートアイランド現象と日だまり効果の影響をもろに受けているのです。

地球温暖化について研究している国際機関は「IPCC」です。地球がどうなるかではなく、温暖化で何が起こるのか監視して警告する団体です。「政治」としてデータ収集や分析を行っています。

「不都合な真実」のウソ

「グリーンランド、南極の氷がとけるもしくは滑り落ちたら、海水面が6m上昇する」

これもまったくのウソです。

「最も上がるとしたら、30年で10㎝上がる」とIPCCが発表しています。

100年だと30~40㎝程度です。

温暖化に伴う水の熱膨張があるからです。

現在でも夏と冬では水位がちがいます。

夏は冬より20℃くらい気温が高いです。すると水面は、夏は冬より40㎝程度上がります。

北極の氷は溶けていない

北極は海が凍っていて、海に氷が浮いている状態です。

温暖化のせいで北極の氷はとけていません。

北極の気温データの信頼性

きちんとしたデータがとれるようになったのは最近のことです。

  • 20世紀では1940年が一番暖かく、1970年が一番冷たい時期
  • 20世紀以前はデータがない
  • 北極は氷なので、観測はシベリアやアラスカの陸地から測定していた。1978年以降、人工衛星が打ち上げられたが、きちんとしたデータは2002年から。

1978年以前と比較するとなると、北極の周辺から測ったものと比較をするしかありません。

単純に、北極が最も気温が低いころから(1970年)、少しずつ暖かくなってきたときからのデータをみているのです。

「史上最高気温だ」「北極の氷の面積が史上最低だ」

信頼性に欠けるデータみてこういっているだけなのです。

北極にも季節がある

北極も季節はあります。

北極の氷は、3月に最大になり、9月に最小になります。

引用元:ARCTIC PROGRAM

左が2019年3月、右が9月の図です。

ピンクのラインは1981~2010年間の平均値です。

北極の氷がこれだけ減っている!と見せられるのは、9月の写真や図ではないでしょうか?

北極の氷は地球全体の0.1%程度しかありません。仮に北極の氷がすべてなくなっても海水面の上昇にはつながりません。氷は浮いているので、溶けても凍っても海水面は変わりません。

現在は氷河期である

氷河期の中で氷期は寒い時期、間氷期は暖かい時期。現在は関氷期。

短期的にみれば、400年くらい前から温暖化しています。

アルプスの氷河が1850年から後退したのは温暖化が原因です。

しかし、二酸化炭素排出が関係ない時代から温暖化しているのです。

地球は1万年まえから寒冷化が始まっており、3,000年前からはっきりと寒冷化しています。

生物が爆発的に繁殖したのは、約5億年前で、氷河時代が終わり、温度が高くなって、オゾン層ができて酸素濃度が上がったという三つの要因によって生物の繁殖の条件が整ったからです。それ以来ずっと地球の温度は低下してきて、今は最低といえる状態なのです。

引用元:ウソ・間違いだからの環境問題 武田 邦彦(著)p34

むしろ温暖化すれば、生物にとっては好都合です。

寒冷化するほうがまずいのです。

氷期がくれば、今より10℃くらい下がります。

寒冷化すれば生物は滅びます。

現在生物、植物はアマゾンなど熱帯地方に集中しています。人間もそうです。

地球の長い歴史からみれば、現在は本当に寒く、二酸化炭素濃度が低いのです。

地球が暖かった古生代は地球上に生物が多く、平均気温は現在より15℃高く、二酸化炭素濃度は現在の15倍であったと推定されています。(三葉虫、アンモナイトの時代です。)

温暖化に関してウソが多いです。

関連してリサイクルもまちがいだらけです。

リサイクルのウソ

もはや無意識でごみの分別をしているあなたに、事実を伝えます。

ヨーロッパと文化のちがい

ゴミ問題も文化のちがいが関係しています。

ヨーロッパは埋める、日本は焼く文化です。(例えば埋葬か火葬)

ヨーロッパでは、ゴミは焼却より埋め立て率のほうが高いです。

1980年代に、埋立地がいっぱいになった⇒リサイクルが必要 となりました。

これを日本がマネしてしまったのです。

ペットボトル回収率とリサイクル率

引用元:ウソ・間違いだからの環境問題 武田 邦彦(著)p179

回収率に比べてリサイクル率はとんでもなく低いです。

リサイクルされずにゴミとして捨てられてものがほとんどです。

公表されているリサイクル率とは

「業者にわたした量」÷「自治体が回収した廃棄物」

この計算では割合が高くなります。

「回収再利用された物質(つくったときよりも省エネの場合)」÷「消費された物質」

これが正確なリサイクル率です。

公的に発表されるリサイクル率が、私たちが普通に「リサイクル」という言葉から想像する「物質として有効に使われているところのリサイクル」ということからかけ離れていることがおわかりになると思います。

引用元:ウソ・間違いだからの環境問題 武田 邦彦(著) p180

ペットボトルはリサイクルした方がコストがかかる事実

「ペットボトルはリサイクルした方がコストがかかる」という事実を知っていますか?

引用元:ウソ・間違いだからの環境問題 武田 邦彦(著)p182

普通に考えてみてください。

リサイクルの方が人件費などコストがかかるし、ガソリンを使ったりのエネルギーも消費しています。

当たり前ですね。

ペットボトルのリサイクルは税金が使われています。
自治体が回収するのに、1キロあたり、405円かかっているのです。業者には20~40円で売却しています。大赤字ですが、税金が使われているのでコストがかかっている感覚は役人にはありません。(参考元:ウソ・間違いだからの環境問題 武田 邦彦(著)p183)

「混ぜればゴミ、分ければ資源」という、いかにもいいことのような標語があります。

このせいか、ゴミは分別しないと非常識という風潮ができてしまいました。

「これまでのやってきたことまちがっていました!こういった事実(データ)があるからこれからはリサイクルにしなくていいです!」

行政とマスコミがこんなふうに、まちがいを認めてくれたら、世の中変わるでしょう。

疑いの目をきたえよう

  • 気温データは信頼性にかける
  • 温暖化になるほうが、生物の生存には適している
  • リサイクルはエコの逆、地球にやさしくない

テレビや新聞の情報をそのまま信用せず、本当に正しいのか、情報をみる能力が必要です。

この本の内容のほんの一部を紹介しました。

事実にもとづき「ちがう」と発信している本は少ないのではないでしょうか。

 

ちがったのか!方向変えよう!という柔軟な頭の人が増えることを願って。