【SDGsって何?】知らないと恥ずかしい!小学生でもわかる基本を紹介

くらし

「SDGsって何?」

子どもに聞かれたら答えられますか?今時、小学生でも学校で教わりますよ。あなたは答えられますか?

大丈夫です。本記事では3つの疑問にしぼって、基本から解説します。

  • SDGsって最近よく聞くけど、実はよく知らない
  • SDGsってそもそも何のため?
  • サスティナブルってなに?

この記事にたどりついたあなたは、すでに周りと差がついていますよ。

SDGsとはみんなの共通目標

SDGsとは、世界が直面している問題を知って、解決に向けて取り組もう!です。

これからも地球で生きていくためには、みんなで問題に取り組まないとみんな死ぬよって感じです。

SDGsとはSustainable Development Goals(サスティナブルディベロップメントゴールズ)の略で、

エスディージーズと読まれます。「持続可能な開発目標」と訳されていますね。

だから持続可能ってなに?サスティナブルってカタカナ意味不明。

意味がつかめませんよね。

持続可能は「ずっと続けていくことができること」 です。

「地球で豊かにずっと暮らし続けていける」とはっきりと断言できませんよね。このままだと、持続不可能な状態なのです。

共通認識「誰も置き去りにしない」「みんなの幸せの未来のため」
 

「持続可能な開発」について、国連ではこのように定義されています。

持続可能な開発とは、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」と定義づけられているが、人々と地球のために包摂的、持続可能な、レジリエント、すなわち強靭な未来を築くことを求めている。

引用元:国連広報センター

意味わかりますか??言い換えると、

「自分たちの世代だけ満足して、自分たちの子どもや孫の世代の未来を奪ってはいけない!」です。

大人なら、自分が死ぬまでは豊かに暮らせるでしょう。しかし、自分の子どもたち、孫たちが大人になったときはどうなっているでしょう?今よりもっと豊かで住みやすい環境になっている言えますか?

 

ちょっと深刻になってきました。。

サスティナブルって意外と身近ですよ。節電、節水をするとか、レジ袋をもらわないなどです。こんな小さな行動も「サスティナブルな行動」です。

SDGsって要は環境問題ってこと?

目標は環境問題だけではないんです。

「世界を変えるため」目標は17

この図を見たことはある方は、多いのではないでしょうか。

ゴールは目標のことです。
引用元:環境省HP
  • 全世界約196ヶ国、約75億人にとって共通の目標
  • 2030年までに17個の目標を達成する!と掲げている
  • 169のターゲット、232の指標も定められている

すでに数字が多くてややこしいですね。

難しく考えなくて大丈夫です。目標の数が多いだけですよ。ひとつひとつ分解していきましょう!

環境・社会・経済の3つのテーマに関する17の目標

17の目標を簡単に説明します。

ロゴは国際連合広報センターからダウンロードできます ⇒ 国際連合広報センター
ロゴ下の文言は、2020年当時小5の息子が学校でもらってきた「朝日小学生新聞」より抜粋させていただきました。

 

生活に困る貧しい人がいないようにしよう

みんなが十分な食べ物を食べられるようにしよう

赤ちゃんからお年寄りまでみんなが健康に生きる

 

世界中の人が幸せのために学ぶ権利を持っている

 

男だから…女だから… そんな時代はもうおしまい

 

安全な飲み水ときれいなトイレを世界中に

 

安全で安定した自然に優しいエネルギーを目指す

 

働きがいのある仕事ができて もっと世界が進化していく

 

新しい技術で社会を幸せに その技術をみんなが使えるように

 

人と人 国と国の間の不平等をなくそう

 

安全で災害に強く みんながすみやすいまちを

 

つかう分だけつくる つくったなら大事につかう

 

これ以上地球を暑くしないために何ができる?

 

海の生き物を減らさない 取りすぎない そしてごみをなくす

 

森を守ろう なくすと生き物は… 空気は… 川や湖は…

 

争いのない平和な社会を世界のみんなでつくろう

 

1人では無理 えらい人だけでも無理 みんなで協力

 

なんだか、情報いっぱいで頭パンクしますね。これだけ問題を抱えているということです。

 

ポイントは、それぞれ個別の目標ではないことです。すべて関わっています。

「貧困をなくそう」を解決するためには、不当な低賃金で働くことをなくす「働きがいと経済成長」が必要です。

さらに経済成長のためには、男女平等に教育が必要で、町のインフラが整っていて、エネルギーの確保も必要、とつながっているのです。

プラスに考えれば、一つの問題が解決に向かえば、他の問題も徐々に解決に向かうのです。

「安全な水とトイレを世界中に」が解決されたとします。そうすると女性たちは何時間も歩いて水を運ぶ必要がなくなり、教育を受けられたり、他の労働時間が増えます。

そうすると「ジェンダー平等」「教育」「貧困」の解決していきますね。

 

雰囲気はつかめてきましたか??

ターゲットと指標に進みましょう。

ターゲットは課題

ターゲットは課題です。ゴールより小さい目的で、解決すべき課題です。

問題をより具体的に、細分化されたものがターゲットです。ターゲットでねらいを定め、的を得たかは指標で判定します。

指標は基準

指標は進捗状況をみて、目標まで近づいているかどうかを推測する基準です。

例えば、17の目標のひとつめに「貧困をなくそう」があります。

「貧困をなくそう」と言われたところで

で?どうすんの?

ってなりますよね。

具体的に取り組むためには、小さい課題が必要です。その課題が達成できたかどうかを判断する指標があるのです。

 

目標、ターゲット、指標をひとつ抜粋します。

この目標は、食料の生産と食品ロスにおける環境への影響負荷を減らすことです。

<目標12> つくる責任 つかう責任
<ターゲット12.3> 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の1人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる
<指標12.3.1> a)食料消耗指数、及びb)食料廃棄指数

実のところ食品ロスが減少したかどうかは、分かりにくいです。どのくらい食べたかは分かりやすいですが、何グラム捨てたのかは把握しにくいです。

食品ロスの把握はすごく労力がかかっています。

このグラフは、食品ロスの発生量の推計です。

あまり変化がありませんね。

引用元:環境省HP
詳しく知りたい方は環境省のサイトを参考にしてください。68ページものPDFです。 ⇒ 環境省HP SDGs活用ガイド
 

ごちゃごちゃしすぎでわからなくなってきましたかね。。

大きい17の目標を達成するためには、小さい169の課題をこなすことが必要です。

課題をクリアできているかは指標で判断されます。

 

目標があることはわかったけど、それで何?

まず目標に取り組む意味を考えてみましょう。

SDGsの目的はみんなでよりよい世界で暮らすため

そもそも、いつ?誰が決めたの?

2015年9月に国連サミットで定められました。

そもそもSDGsができた目的って何?

SDGsの目的は世界中の人が平和で豊かに暮らしていくためです。

そのためには、問題解決に向けてみんなで取り組まないと実現できません。

「誰も置き去りにしない」「みんなの幸せの未来のため」

これらが共通認識です。

SDGsのまえに、2000年の国連サミットで採択された「MDGs」がありました。主に途上国の問題を解決するための目標です。

MDGsは8つの目標がありました。飢餓の撲滅、HIVなどの蔓延防止、乳児死亡率の引き下げなどです。

これらの目標は2015年の期限までに達成できなかったのです。

8つの目標MDGs 詳細はこちら ⇒ 外務省HP ミレニアム開発目標

新たな課題も決められ、先進国まで対象を広げアップデートされたものがSDGsです。

先進国の方が、地球全体に与える影響は大きいですね。

SDGsでは、企業の役割が重視され責任が問われています。企業側がSDGsに取り組むメリットは「企業イメージの向上」「新たなビジネスチャンス」があります。

SDGsが達成できなければ明るい未来はない

SDGsの目的は「問題解決にみんなで取り組まないとやばいよ」です。

達成できなければ、暗い未来が待っています。今起きている問題がますます深刻化するだけです。

「目標2 飢餓を終わらせる」が達成できなかったとします。

途上国では飢餓に苦しむ人がいる一方、先進国では食品ロスが増え続けます。先進国が途上国を援助するのではなく「誰一人取り残さない」をいう考えが大切です。

2030年まであんまり時間がないけど、どのくらい達成できているの?

持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)が、各国の達成度を発表しています。

1位 スウェーデン
2位 デンマーク
3位 フィンランド
4位 フランス
5位 ドイツ
17位 日本
31位 アメリカ
48位 中国

参考元:SDGsmedia

このランキングは経済規模の大小と関係ないことがわかりますね。

日本の達成状況です。

引用元:SUSTINABLEBRANDS

緑:達成/黄色:課題が残っている/オレンジ:重要課題/赤:最大の課題

緑と黄色を足して、半分達成といったところでしょうか。

国連広報センターのサイトに、わかりやすくまとめられた報告書があります。国連広報センター ⇒ SDGs報告2020

達成できなければ、これまでの問題がさらに深刻化します。達成するためには「知る」「行動する」これだけです。

知ることが最初の一歩

外国の貧困なんて関係ないよ。環境問題とかどうしようもないよね。

遠いところの話ではないのです。知らない、無関心はこわいことですよ。

食べ物を残さない、節電する。あなたの小さな気づきがすでにサスティナブルです。

暮らし方を見つめてみましょう。サスティナブルってものすごく平たく言うと、今日は昨日よりいい日だった!とみんなが思えることです。

調べてみようかな?というきっかけにつながれば、サスティナブルな行動です。この記事を最後まで読んでくださったあなたは、すでにサスティナブルポイントゲットです!

参考にさせていただきました書籍を紹介します。

イラスト、図解で分かりやすいです。

 

入門とはいえ、内容が難しいです。目標ひとつひとつについての解説ではなく、別の切り口の解説です。

「健康・長寿」の章では「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「住み続けられるまちづくりを」の3つのゴールが関係しています。つまり、健康の観点からめぐって、最終的にターゲットに行きつくという解説です。

紹介しておいてなんですが、、本より、まずはググってみることから始めてみませんか?