チック症と戦う記録

まじめさん

この記事を読んでもあなたの悩みは解決しないでしょう。

この記事は10歳の息子に起きた「癖」を見守る記録です。

  • 爪をかむ(手の爪・足の爪)
  • まばたきを頻繁にする
  • 鼻の下を伸ばす
  • 鼻をすする
  • 右腕をピクピクと動かす

これらは息子の症状です。

始まりは爪をかむクセ

よく聞くチック症のひとつです。私自身、子どものとき爪を噛む癖がありましたが、気付かないうちにかまないようになっていました。実は大人になってからもかんでしまうときがあります。ストレスを感じているときです。

息子は小学生に上がったころから、爪をかむようになりました。保育園のころは噛んでいなかったように思います。

手の爪だけではなく足の爪までかんでいます。体が柔らかくてうらやましい(そこかい)

爪をかむのは良くないので、注意してしまったことは何度もあります。「ダメだよ」って。でもこの声掛けはよくないんですよね。見守ることが大事だと分かっていながらつい、口に出してしまう。

「なんでだろうね?」

と息子本人に聞いてみたことがあります。

「わかんない、かんじゃう」と言われました。癖だから治せない、無意識だからです。

マニキュアみたいに爪に苦み成分を塗って、かまないように仕向ける(←言い方)商品もあります。

でもこれは幼児向けかなと思います。小学生なら効果ないかなあとと思い、試していません。なんせけっこう高い↓

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次の症状はまばたき。まばたきが多くなりました。これはチックだと気付きましたが、対応しようがないので、放置。いつも通りに接しました。

そのあと、鼻の下を伸ばす。ミョンと伸ばすんです。伝わりますかね?ちょっと笑ってしまうんですが、これも息子の癖で、話している最中にこのしぐさが出ます。

まばたきと、鼻の下ミョンの癖はいつのまにかしなくなりました。

そういえばしなくなったなと気付いたのも、けっこう後だったと思います。

考えられる原因

原因はストレスと考えます。息子は神経質な性格でとっても真面目だからです。学校の準備は前日の夜に必ず自分でするし、金曜に出された宿題は金曜のうちにやるし。親にとってはとにかく手がかからないとってもいい子です。いい子すぎるんです。

親がきびしいからだと思いますか?そんなことはありません。私は在宅で仕事をしているし、だらけきっています(←おい)

あれダメこれダメとは、よっぽどダメなことをしないかぎり注意せず、本人のやりたいように自由にさせています。でもこれも本人がどう捉えているかなので、正直わかりません。

息子の最大の悩みは、はっきりと分かっています。

それは給食の牛乳です。

牛乳のことを考えてしまうと手が震えてくるくらいキライなんです。

牛乳含め給食は減らしたり、残してもよいことになっています。しかし、出されたものを口に入れないといけないことは変わりません。

担任の先生に相談したことはあります。先生の答えは「コロナ1年生なので、牛乳が飲めない子はいます。でももう4年生だから食育のためにも飲むべきだと思います。強制はしていませんが、少しづつ飲む量は増えています。」

コロナ1年生とは?

緊急時代宣言が出された2020年に入学した1年生のこと。この先生だけが使っているのか、一般的になのかは不明です。

新たな行動

四年生になると、新たな癖が出てきました。

鼻をすする、です。

息苦しくないのか?と思うくらい頻繁にすすっています。数秒に1回くらい。テレビをみているときも、ご飯をたべているときも、寝ているとき以外はずっとです。

鼻水がズルズルしているわけではないので、スッスッという音がかすかにする程度です。でもこのちょっとした音が気になる。

「学校でもそんな感じ?」と聞いてみたことはありますが「わからない」という答えでした。

スーパーに買い物にいったときはすすっていませんでした。周りがうるさくて聞こえなかっただけかもしれませんが。症状がでるのはもしかしたら家にいるときだけかもしれません。

この鼻をすする癖は一時ストップしました。でもいつのまにかまた復活したんです。

さらに、新たな癖が出てきました。

右腕をぴくぴく動かす。

ビートたけしではないですが、そんな感じでしょうか。。肩からピクピクっと動くんです。手をつないでいたときに気付きました。ピクピクと動かすから「どうしたの?」ときいても「なんでもない」といいます。

本当になんでもないんですよ。どこか悪いわけでもないし、精神的に落ちているわけでもない。毎日元気でごはんも食べるし、たくさんお話しするし、学校の生活態度や成績はまったく問題ないのです。

今は爪をかむ、鼻をすする、右腕をピクピクと動かす、このような行動です。

チック症の原因は不明

チック症とは、本人の意思ではなく、体が動いてしまったり声が出てしまう病気。

少しリサーチしたところによると、チックが最初に現れるのは小学校入学前が多く、症状のピークが10~15歳。成人するまで症状は軽減していく。かゆみを感じたらかく、くしゃみが出ることと同じように自然と出てしまう症状。

本当にごめん。かゆかったら無意識にかいてしまうよね。そんな動作を止めることなんてできない。本人もわかってるけどやってしまうんだよ。ほんとにごめん。

何も言わない。元気ならそれでいい。抱きしめてやることしかできない。

 

チックの原因は親の育て方ではありません。

本人の性格でもありません。

本人が感じているストレスでもありません。

「不安などのストレスを感じる緊張、疲労、によって悪化しやすい」という情報もありますが、ストレスが原因でもないという情報もありました。

最新の研究では脳の神経伝達物質が関与しているとされています。

チック症には、首をぐりぐり動かしたり、ズボンに手を入れる、いきなり声を出すなどいろんな動作があります。

気持ちをまぎらわして落ち着かせるための行動でしょう。

大人になったらいつの間にか消えていく。今はそう思いたいです。

「あれ?爪かまなくなった」と気付ける日を楽しみに待ちたいと思います。

本人の性格が関係ないと言われても、やっぱり多少は関係ある気がします。気を使っているのがわかるし、完璧主義の気質があるからです。

見守り隊長の道をゆく!

息子が爪をかむようになって4年が経ちました。

私が「爪かんだらダメだよ」と言ったことに対して、息子がとった行動は驚くべきものでした。

手足の爪にセロテープを貼ったのです。当時2年生でした。

私はショックで言葉が出ませんでした。大丈夫、大丈夫だよと抱きしめてあげることしかできなかった。息子なりに分かっているけどどうしようもない問題と向き合っていたのです。私の言葉で息子を追い詰めていたのだと気付きました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

このブログが存在する限り、息子の成長を記録していきます。

ちっちゃい爪がちょこっとある指先をなでて、見守っていきます。