甘やかしではない【HSC】敏感すぎる子どもの育て方のヒント7選

くらし

うちの子どもはどこか他の子とちがうと感じていませんか?

  • 子どもが神経質で、気疲れしている
  • うちの子は人見知りがはげしくて、どうしていいかわからない
  • 親の育て方が悪いといわれる

この記事では、人一倍敏感な子どもと向き合うヒントを紹介します。

このような疑問があれば、読み進めてください。

うちの息子もHSCかなと思うところがあります。

体験も踏まえて紹介します。

あなたはダメなお母さんではありませんよ。

子ども敏感すぎるのは、親のせいではありません。

親が甘やかしているからではありません。

この記事を読んでいる時点で、あなたはとってもやさしいお母さんです!!

うちの子もHSCかも?簡単チェックリスト

HSC(Highly Sensitive Child)とは人一倍敏感な子どものこと。体全体であらゆる出来事を敏感に感じ取っている。生まれつき、よく気が付き、深く考えてから行動する気質の持ち主。

書籍には23の項目がありました。

簡単にまとめると主に5つです。

これが完全にあてはまるならHSCです。

  • 服のタグが気になる
  • 電車など人が多いところが苦手
  • 光やにおいに敏感
  • ひとりでいるのが好き
  • ちょっとしたことでかんしゃくを起こす

周りの影響を受けやすいので、新学期など大きな変化が苦手です。

これだけを見ると、子どもはそんなものでは?と思いました。

詳しくチェックしたい方はこちらのサイトを参照してください ⇒ HSCチェックリスト

普通とちがう?どうしてこんなに敏感なの?

うちの子はどうしてこんなに敏感なんだろう?

そう思うところがあれば、これから紹介するヒントを読み進めてください。

敏感なところは人によってちがいます。環境によってつくられるものではありません。しかし虐待は環境の影響をうけやすいです。

敏感なことは悪いことではないと思う

大前提として、敏感さのマイナス面ばかりに注目するのはちがいます。

この子はこの子でOKと思うことです。

友達が多くて活発な子を望んでいたけど…

この子には別の宝物があるのです。

それを見つけていっしょに磨いていきましょう。

うちの子ほんとにダメなんよ。こないだもね…。

周りに、子どもの悪いことばかり話していませんか?

子どもはちゃんと見ていますよ。

もし自分の失敗談を笑い話として、話されてたら、、?

嫌ですよね。

自慢話にならないように、マイナスに落として話してしまうことはよくわかります。

お子さん、すごいですねといわれても、

そんなことないですよ。

程度で会話を終わらせてしまいましょう。

そうですね。がんばっていますね。

って言えたら素敵です。

子どもの良い面をみると、気持ちが前向きになります。

子どもに気にしすぎといっても、気づいてしまうすごい子なんです。

他の人は気づかないから、気にならないだけです。

マイナスをプラスに考えましょう。

  • 神経質、傷つきやすい ⇒ 繊細で優しい
  • 人見知りをする ⇒ そうでない人には心を許している
  • ご飯を食べない ⇒ 食べる量がわかっている
  • 心配性 ⇒ 失敗のリスクが少ない
  • 挑戦意欲がない ⇒ まずはじっくり観察の慎重派

まず、ネガティブに考えないことですよ。

子どものペースを尊重する

無理強いせずに、子どものペースを尊重しましょう。

そんなわがままは通用しないよ!他に泣いている子いないでしょ!あんただけ!うるさい!泣くんじゃないの!

こういってしまうことはよくありますね。

保育園にいく前とか、、よく私も怒っていました。

しかし、これは完全にお母さんのペースです。

お母さんのペースではだめです。

子どものいうことを信じて、認める、言葉に出して伝えてみましょう。

人一倍安心感が必要なのです。

そうなんだね。嫌なんだね。

(保育園児のお母さんは朝そんな余裕がありませんが汗)

うるさい!と怒っても何も変わりません。

子どもはうまく表現できないのです。

助けを求めているのに、逆切れしたり意地を張ったりするのです。

自分の思い通りにならない。また言うことを聞いてくれなかった。

ひとつひとつのちょっとした結果が、敏感な子にとっては傷つく原因になります。

周囲からわがままととられてしまう原因です。

子どもの言うことに向き合って、聞いてみることから始めましょう。

子どもがかんしゃくを起こしたら、まず親が少しおちつくこと

引き続き難易度高いです。

子どもがパニックになったら、親の方が落ち着きましょう。

声のボリュームをあげてうるさい!と怒るのはダメです。

そして、聞いてあげましょう。

そう、嫌だったんだね。

ポイントは肯定するのです。

まず、怒ってないことを伝えるのです。

抱きしめてあげて、気持ちに共感しましょう。

全部否定はダメです。

そういうこときはこうすればいいよ。

注意ではなく、アドバイス的にサポートしてあげるのです。

何で泣いてるかわからない。

こういう状況はよくありますよね。

気持ちを言葉にしていうことは、とっても難しいです。

大人だって難しいですよね。

思うようにならなくて、嫌だったんだね。

何かが嫌で泣いているのですから、嫌という気持ちをわかってあげましょう。

手のかからない子は、相当無理をしていると考えましょう。そんないい子は、失敗をほめるのです。しまった!と思ったのが、逆にほめられると「こんな自分でもいいんだ」と安心できるからです。

子どもがかんしゃくを起こしたら、うるさい!と怒るのではなく、無理しなくていいよと伝えてあげましょう。

大丈夫、大丈夫。

自己肯定感をいっしょに育てていく

子どものいうことを聞いて、肯定することで子どもの安心感につながります。

自己肯定感がこころの土台となります。

子どもを信じる

なんかこの服、ちくちくするからいやだ。

そう?気のせいじゃない?それ着なさい。

そうではありません。

そうなんだ、ちくちくするんだ。

と信じてあげるのです。

敏感すぎる子どもは、自分にきびしく、いい子になりやすいです。

嫌な思いをしていたら、否定せず、共感することがポイントです。

自分の気持ちをわかってくれると子どもは安心します。

ネガティブな感情をはきださせる

「悪いことをいってはいけません」より「何でも話していいよ」の姿勢です。

人の悪口をいったり、汚い言葉を言うのは良くないのです。

しかし、ダメダメ!というより、はけ口を作っておかないとパンクしてしまいます。

心の安全地帯をつくる

嫌になったら、戻ってきていいからね。

がんばってみようかなと思う気持ちの、背中を押す言葉です。

逃げ道をつくっておくのです。

息子が習い事に行きたくないと泣いた日がありました。

それでもまじめなので、やっぱり行くといって半泣きで向かいました。

私は入口で「嫌だったら、戻ってきてもいいからね。」と伝え、ぎゅっとハグしました。

息子は安心したのか、1人で向かいました(泣)。

 

敏感すぎる子どもは、細かいことを聞いてきたり、かんしゃくを起こしたり、文句が多かったり、、

ある意味、手のかかる子です。

それは、安心できる環境だから、安心して自分を出せているからこそなのです。

とても手がかかる状態になっているときは、その環境は、とてもいい環境で、子育てがうまくいっている証拠です。安心して自分を出せるから、そのようになっているのだと思っていただきたいと思います。

引用元:HSCの子育てハッピーアドバイス 明橋 大二(著)

『自分には味方がいる』という安心感が必要です。

安心感についてはこちらの記事でも紹介しています。

子どものいうことを聞くことは甘やかしではない

子どもの要求を受け入れることは、甘やかしではありません。

必要なことです。

甘やかすから、わがままになるんだよ。

過保護でしょ。子どものいいなりになりすぎ。

親の育て方が悪い。だから子どもがわがままになるんだ。

ちがいますよ。

例えば、子どもの好き嫌いが多くて、親がそれを受け入れているという事実があります。

そうせざるをえない子どもの行動があるからです。

親の接し方が原因ではありません。

好き嫌いが多い ⇒ 食事の時間が楽しくないから、好みに合わせるようにした

そういう結果が親の行動です。

親の接し方が原因で、子どもの行動が結果ではないのです。

うちだったら、そんなわがまま言わせないよ。

こんな意見はスルーしましょう。

他人との境界線をつくる

あなたのためを思って言っているのよ。

他人はあなたのことを知りません。

従う必要はありません。

自分で判断しましょう。

一般的な「子育てアドバイス」とは距離をおくべきです。

そんな子育てアドバイスは的外れだったりします。

自分がまちがっているんじゃないかと思わないこと

まず我が子をみて、必要なことを必要でないことを親自身が考えていくのです。

目の前の子どもの声に耳を傾けてみましょう。

大丈夫、あなたがまちがっているんじゃないですよ。

この子はこの子でいい、私は私でいいのです!

他の子のタイプに無理に押し込めなくていいんです。

学校に行くことは普通のことではない

学校という環境は子どもにとって地獄だったりします。

学校はなかなか大変な場所だということを、大人が知る必要があります。

学校を休ませると、甘やかしていると言われる。

周りの理解が得られないなら、境界線をひきましょう。

学校に行って帰ってくるだけで、子どもはどっと疲れます。

無理強いしないことです。

学校に行くようお母さんもがんばってきたけど、難しくなってきたから休ませているのですよね?

「お兄ちゃんだけずるい!」兄弟がいる場合、どちらかが学校を休むとこうなります。「あんたも学校行きたくないときがあるよね。でもいつもがんばっているね。そんな中よく行ってるね。」と「ずるい」といっている主張を認めてあげましょう。

私が子どものころ(昭和)は、学校を休むという選択肢自体なく、嫌でも無理やり引っ張られて行かされた記憶があります。

どうしても無理なら、現在はフリースクールなど他の選択肢もありますね。

息子(当時小1)が「学校行きたくない、おなかいたい」と大泣きしたことがあります。

理由はわかりません。

でも、自分が子どもの頃を思い出し、休ませることにしました。

いいよ。じゃあ今日は休みにしようか。

そう伝えたとき、安心して一瞬で泣き止んだ、子どもの顔が忘れられません。

次の日は学校に行きました。

 

私が大人になって、職業訓練校にいったとき、とっても疲れたことを思い出します。

知らない人と教室に閉じ込められていると、ストレスをどかっと抱えてしまいます。

子どもが小さい体で、こんな窮屈な思いを抱えているのかと思うと、学校にいくことは大変なんだと感じました。

完璧を目指さない

子どもが好きなお母さんは、失敗するお母さんです。

完璧にできるお母さんより、またやっちゃった!というお母さんの方が安心できるからです。

お茶こぼしたりするのは、大人だってよくやりますよね。

子どもだけに怒るのはちがいます。

子どもも、思ったことが完璧にできなくても、できたこともあるはずです。

ここまでできてるじゃん!

できたことを認めてあげることが大切ですね。

子育てで困ったことがない?は逆に要注意!子どもは自分の感情を隠して、自分の感情をどう処理していいかわからず大人になってしまいます。親が子どもの気持ちを受け入れないことが続くとやばいです。親目線のいい子は危険なのです。

大丈夫!うちの子はうちの子

  • 敏感なことは悪いことではないと思う
  • 子どもは感情をうまく表現できない
  • 子どもがかんしゃくを起こしたら、怒らず肯定して聞いてあげる
  • 子どもに安心感を与え、共感することで自己肯定感を育てていく
  • 子どもの「わがまま」は親の接し方が原因ではない
  • 周りの子育てアドバイスは無視しよう
  • 親も子どもも完璧を目指さない

我が息子は、爪をかんだり、髪の毛をむしったり、時間割を何度も確認したり、時間にきびしく、自分にきびしく、悔し泣きをよくします。

うちの子はそんな子です。

HSCだからとか関係なく、うちの子はうちの子です。

全編カラフルで、マンガが多くとっても読みやすかったです。